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支配下登録によりモタの年俸が倍増 支配下選手と育成選手の違いとは

2月29日に巨人は育成選手のイスラエル・モタ選手(24)を支配下登録選手とした。

そもそも、日本プロ野球における支配下登録とはどういうことなのか。

育成選手とは支配下登録選手との違いは何か。

育成選手が支配下登録されると契約や待遇の変化があるのか。

外国人育成選手の増加についてなど、今回支配下選手になったモタ選手の例を見ながら、知ってそうで知られていないプロ野球の育成選手の現状やルールを紹介する。

 

支配下登録とは

まず始めにプロ野球の支配下登録について説明する。

NPB(日本プロ野球機構)に所属している12球団は各チーム毎年70名の選手を支配下登録することが出来る。

シーズン中に急きょ、トレードや補強により新しい選手を獲得することが多いので、ほとんどのチームは2,3枠残した状態でシーズンを迎える。

支配下されている選手はチーム状況、選手の実力により一軍、二軍に振り分けられる。

一軍には28名の選手を登録でき、一軍抹消されると二軍選手扱いとなり一軍再登録まで10日必要となる。

これらの選手のことを支配下登録選手といい、背番号は0~99番でなければならない。(例外として00の背番号を使うチームもある)

 

育成選手とは

次に育成選手について説明する。

スポーツ好きな方は聞いたことがあると思うが、詳しくは知らない人も多いかもしれない。

簡単に説明すると育成選手とはプロ野球選手のようで、実はそうでない選手のことである。

70人までと上限がある支配下登録選手とは異なり、育成選手について基本的には上限がない。

球団が希望するなら何人でも育成選手を所有することが出来る。

現在のプロ野球球団では多いところで10人以上だが、育成選手を所有しない球団もある。

選手の数は各チームの方針、戦略、予算、環境によって異なる。

支配下登録選手との一番の違いは一軍でプレーできないとうことである。

彼らは二軍選手と同様に練習したり、試合にも出れる(1試合5名までプレーできる)

たとえ二軍選手以上の成績を残したとても彼らは一軍の試合に出ることはできない。

しかしこのルールは公式戦のみで適用されるため、育成選手でもオープン戦や練習試合には参加できる。

このルール内で結果を残して、支配下登録を勝ち取ったのがモタであった。

育成選手ながらもキャンプ中の実戦11試合で打率・341、1本塁打、9打点と結果を残した。

この成績が認められてモタは、念願の支配下登録選手となった。

 

育成選手と支配下登録選手の金銭面、待遇面での違い

現在のプロ野球新人選手の最高年俸は1500万円で契約金1憶円と決められている。

もちろん最高評価を受けた将来有望なドラフト1位の選手であり、なかにはルーキーながら開幕一軍でプレーする即戦力となる選手もいる。

ドラフトの順位が下がれば、基本的には契約金も年俸も下がるが、それでもドラフト会議で指名された多くの新人選手たちは何千万もの契約金を手にする。

支配下登録選手の最低年俸は一軍選手で1500万円、二軍選手で440万円である。

それに比べると育成ドラフトが会議で指名された新人選手の待遇は大きく異なる。

まず最低年俸は240万円。

さらに育成選手に契約金は存在しない。

契約金の代わりに支度金として一般的には300万円支給される。

モタの場合は2019年の年俸は240万円で、今回の支配下登録により2倍近くの550万円となった。

さらにそのまま一軍登録されると1500万円まで給料があがる。

(150日の出場登録で年棒が満額の1500万円になるように日割り計算で支給される)

 

増える外国人育成選手たち

最近では日本に来る外国人選手たちの背景にも変化がみられる。

ひと昔までMLB(メジャーリーグ)で活躍することが出来なかった3A(日本でいうと二軍)の選手が多く来日していた。

ここ何年かは現役バリバリのメジャーリーガーだけではなく、ピークを過ぎた大物外国人選手が来日するようになってきた。

もう一方では、外国人選手を育てる時代に変わってきている。

若くて才能のある選手を世界各地から探してきて2,3年かけて日本の野球を覚えさせる。

実際にこちらのシステムのほうが理にかなっているケースも多い。

アメリカでどんなにすごい成績を残した選手でも日本の野球に対応できなく、一年で帰国してしまう選手も多い。

同じ野球でも日本とアメリカでは異なることも多い。

なので、日本色に染めた選手を育てる。

その代表例が最近では昨年まで広島カープに所属していたサビエル・バティスタ、福岡ソフトバンクホークスのリバン・モイネロ、モタと同じ読売シャイアンツのC・Cメルセデス。

外国人育成選手に対して、日本人選手と違う特別ルールが存在する。

日本人育成選手は年齢に関係なく7月31日まで支配下登録をすることができる・

しかし外国人に年齢制限がある。

26歳以上の選手は3月31日までに支配下登録されないと翌年まで登録することが出来ない。

なのでほとんどの選手が20歳前後である。

モタの場合もこれが当てはまる。

 

モタの開幕一軍の可能性

モタが支配下登録された理由は先ほど述べた通りに彼の活躍、努力、練習姿勢、人間性が認められたと言えるが、実はもう1つの理由がある。

これも先に述べた通りに、新外国人選手の活躍が本当に未知数であるというこである。

3億4000万で契約したサンチェスも昨年のワールドシリーズにも出場したパーラもシーズンが始まってみなければ、本当に活躍できるのかわからない。

2年前のメルセデスのようにブレイクの予感がするモタが開幕一軍の切符をつかむ可能性もある。


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