サッカー

なでしこジャパンが弱くなった・弱すぎると言われる原因を監督・選手別に考察

近年なでしこジャパンの弱体化が著しいと言われています。

なでしこジャパンがW杯を制覇したのはもう9年前の話で、近年ではヨーロッパ女子サッカーの活性化もあり、東京五輪でのメダル獲得に向けて危機的な状況にあります。

なでしこジャパンはなぜここまで弱くなってしまったのでしょうか。

 

高倉監督の手腕に疑問

指揮官の具体性を欠くコメント

なでしこジャパンの弱体化の原因の一つには指揮官の手腕が挙げられるでしょう。

2016年よりなでしこジャパンの監督に就任した高倉監督の手腕には疑問が残ります。

高倉監督は現地時間3月5日、シービリーズ・カップ2020初戦のスペイン女子代表に1-3で敗れたことについてこう語りました。

「自分たちからボールを動かすことに関しても、アクションが弱すぎた。

何か気弱にゲームの中でもなっていた部分はちょっと違うんじゃないかと話をしました。」

確かにミスからの失点は目立ち、強度が弱かった部分も敗因の一つです。

しかしこの試合では、戦術面において圧倒的に差があったと言わざるを得ません。

指揮官が語るような精神的な問題ではなく、まずは戦術的な問題を解決しなければならないのではないでしょうか。

疑問の残る采配

今のなでしこジャパンの穴と言えるポジションは左サイドバックでしょう。

指揮官は、本職はウイングで守備に課題を残す遠藤純を左サイドバックで起用し続けています。

サイドからの攻撃の厚みを増すためといえば理にかなっていますが、結果としては裏目に出ているのが現状です。

なぜ指揮官はそこにこだわり続けるのか、明確な理由がないままの起用法には疑問が残ります。

 

キャプテン熊谷の重圧

個人のプレーにも影響

もう一つの原因として、キャプテンの存在も挙げられます。

なでしこジャパンのキャプテンはフランス1部の強豪オリンピック・リヨンに所属する熊谷紗季が務めています。

しかし最近はキャプテンとしての重圧からか、精彩を欠くプレーが散見されます。

チームをまとめなければいけない、最終ラインから全体に指示を出さなければならない、そんなプレッシャーがあるのか、所属クラブの試合では普段しないような守備のミスが目立ちました。

歴代キャプテンの偉大さ

歴代キャプテンの偉大さも、熊谷の重圧となっているのではないでしょうか。

なでしこジャパンの2011年W杯優勝時にキャプテンを務めていたのは、言わずと知れたレジェンド、澤穂希です。

澤はキャプテンとしてチームをW杯優勝へ導き、個人では2011年W杯で得点王とMVP、そして2011年度FIFA最優秀選手賞を受賞しました。

その澤からキャプテンを受け継いだのが、宮間あやです。

宮間もW杯の翌年、ロンドン五輪でチームを準優勝に導きました。

この2人がキャプテンを務めていた時代が、なでしこジャパンの黄金期であったと言えるでしょう。

熊谷自身も以前インタビューで「キャプテンとしての重みはある」と語っていたように、彼女たちからキャプテンを受け継ぐ重圧というのは、計り知れないものがあります。

 

選手たちの組織力のなさ

守備の連携

最後にやはり選手達の連携の質という点も、弱体化の一つの原因として挙げることができます。

最近のなでしこジャパンの試合では、ミスからの失点というものが非常に目立ちます。

相手からのプレスに対し苦し紛れに出したパスをカットされることや、相手選手をフリーにしてしまうマークの甘さが失点に繋がっているのです。

これらは最終ラインの統率が取れていない点と守備における共通意識がないという点が要因でしょう。

普段の練習から相手選手の動きを想定し、守備に最低限の共通意識を持つ必要があると考えられます。

攻撃面の迫力不足

今のなでしこジャパンの攻撃は、組織的に攻めるわけではなく個人に頼っている印象を受けます。

確かにエースである岩渕真奈の技術は世界でもトップレベルのものですが、相手チームに研究され徹底マークをされるというシーンも多々見受けられます。

明確な戦術ではなく、選手の個人技に任せるという攻撃には限界があります。

個人に依存しすぎて迫力のない攻撃が目立っているというのが現状です。

しかし田中美南や菅澤優衣香、そして岩渕真奈など攻撃陣のタレントは揃っているので、攻撃の連携を深めていけば爆発的な得点力が期待できるでしょう。

 

総じて言えることは、選手個人の能力は、他国の強豪国と比べても遜色ないものであると言えます。

しかし、守備にしろ攻撃にしろ、明確な戦術と共通意識がないということが1番の問題点です。

もっと普段の練習から連携を意識し、守備も攻撃も個人技頼みという現状を抜け出さなければ、ライバルである強豪国を倒すことは難しいものになります。

強いチームを作るためには、指揮官は明確で具体的なビジョンと戦術を持ち、それを選手達に落とし込んでいく必要があります。

しかし高倉監督には明確で具体的なビジョンはなく、場当たり的で個人任せな戦術を使っている印象を受けます。

なでしこジャパンの近年の弱体化の原因は、監督の持つ戦術の少なさと選手たちの連携不足にあると言えるでしょう。

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